キャリア構築

なぜ、キャリアアップが求められているか

施策の流れ
国は事業主に対し、一貫して、従業員のキャリア形成支援を求めている。特に2001年の職業能力開発促進法が改正されてからは、より一層その姿勢を鮮明にしている

2001年 職業能力開発促進法が改正され、労働者のキャリア形成を支援する方向が打ち出され、事業主が講ずべき措置(厚生労働省告示第
296号)についても示された。
『事業主、国、都道府県は、労働者が職業生活設計に即して自発的な職業能力の開発・向上を図ることを容易にするための援助等に努めなければならない。』
『事業主が講ずべき措置として、業務に必要な職業能力についての情報提供、相談支援、労働者の配置等の配慮を追加するとともに、指針を策定する。』。

平成13年 第7次職業能力開発基本計画(平成13~17年)「キャリア形成支援システムを労働市場のインフラとして位置づけ」。
平成18年 第8次職業能力開発基本計画(平成18~22年度)「職業キャリアの段階に応じたキャリア支援」。
平成18年 『労働者の職業生活設計に即した自発的な職業能力の開発及び向上を促進するために事業主が講ずる措置に関する指針』が改正。
平成23年 第9次職業能力開発基本計画(平成23~27年度)「職業生涯を通じたキャリア形成支援の一層の推進」。
平成28年 第10次職業能力開発基本計画(平成28~平成32 年度)「生産性向上に向けた人材育成戦略」。

◎派遣法改正
2015年に施行された改正労働者派遣法において、派遣社員のキャリアアップを図る責任は雇用主である派遣会社が負うべきであるとの考えにより、初めて、派遣会社に派遣社員のキャリアアップに関する責務が設けられました。

労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律
 施行規則第1条の4第1号の規定に基づき厚生労働大臣が定める基準(平成27 年厚生労働省告示第391 号)
《抜粋》
二 その雇用する全ての派遣労働者が利用できる、派遣労働者の職業生活の設計に関する相談窓口を設けていること。
三 前号の相談窓口に、キャリア・コンサルティング(労働者の職業生活の設計に関する相談その他の援助を行うことをいう。)の知見を有する担当者を配置していること。

具体的には、派遣社員に対して、下記の事項等を実施することが義務付けられています。
・段階的・体系的に必要な知識や技能を習得するための教育訓練
・希望者に対するキャリア・コンサルティング
更にこうした措置が確実に実施されるよう、下記を行うことなど、実効性の確保を図ることとされました。
・事業の許可・更新要件に「キャリア形成支援制度を有すること」を追加
・教育訓練の実施状況について事業報告を求め、必要な指導等を実施

派遣事業報告書に関しても、企業側の「キャリアアップ」の実施・計画を確認する項目が設けられています。

今求められているキャリア構築とは

◎キャリアの意識づけ
キャリアを構築していくために最も必要なのは、『社員が自らのキャリアを意識する』ことです。
つまり、企業としましては、『どう社員に意識付けを行い導いていけるか』ということです。

『社員に意識付けをどう行い導いていけるか』、企業が、そういった観点でセミナー・研修を導入しなければ、「その場だけの受講」「一時だけの意識向上」で終わってしまいます。

◎コミュニケーション・コーチング
社会人として、能力を開花させる上で最も必要なのが「コミュニケーション能力」です。コミュニケーション能力は、「マネジメント」「指導」、「交渉」「報告」等、社会人として活躍する上での基盤となります。
経産省の研究会で『社会人基礎力』として「発信力」「傾聴力」が取り上げられています。2010年の中央教育審議会でも「コミュニケーション能力」は分野・職種を超えて、社会的・職業的に自立するために必要な基盤となる能力として挙げられています。
更に、アサヒビールや富士通マーケティングなどの大手企業でも、研修やセミナーで積極的に取り入れていれているのが『コーチング』です。
社会人として自立し活躍するためには、コーチングなども含めたコミュニケーション能力が、今後より一層注目されるでしょう。

コミュニケーションを重視      ※オプションサービス
実践的なコーチング等を体系的に学んでいくマネジメントセミナー  

社員に意識付けから行う、体系的なセミナー

『どう社員に意識付けを行い導いていけるか』を念頭に、企業同士がより良い改善を目指す取り組みを行っております。
自らのキャリアにどうして、『コミュニケーション』『コーチング』が必要かを気づかせ、実践し、仕事場で活かせるよう体系的なセミナーを開催しております。入社時の基礎訓練でキャリアを意識付けさせ、2~5年目マネージメントの基礎で先輩としての行動・考えを植え付け、5年目以降はリーダー、マネジャーとしてプロジェクトを動かすチームビルディングの考えを入れていきます。

キャリア構築の視点から開催いたしますので、『労働者派遣事業報告書』にも記載できるようにしていきます。

    《入社時の基礎的訓練》
    ◎『技能向上研修・キャリア形成とは』

  • 技能向上・技術習得に向けての考え方
  • 指示受け、行動に移すということ
  • 報告、伝えるということ
  • コミュニケーション
    《 職能別訓練 入社2~5年目》
    ◎マネジメント 基礎

  • 部下への指導法
  • コーチング
  • プロジェクトを成功させるには
    《階層別訓練》
    ◎リーダー研修・マネジャー研修

  • リーダーへの心得
  • コーチング
  • チームビルディング等

『労働者派遣事業報告書』
マネジメントセミナー図

マネジメント研修の特徴~やりっぱなしにならない仕組み

※受講しただけでは身につかず、なかなか実践で活用することができません。そのため、重要なのが、やりっぱなしにならない仕組です。様々な角度から受講生の意識付けを行い、実践へと向かわせます。

◎研修には、フォローアップ研修を行う

 1回目の受講後、フォローアップ研修を行います。初回研修からフォローアップ研修までの期間、実際にどうだったかを、受講生同士の話し合いを行います。経験談から様々なシチュエーションを学び、自らを振り返る機会であると同時に、より良く活かす方法にも気づきを与えられます。

◎アクションプランの導入

 1回目のセミナー時に、どのように実践するかアクションプランを立てていきます。これからどう実際に活用していくかを想像することにより、意識付けを行うと同時に、より実際に活用し易くなります。更に、他の受講生の考えにも触れ、自らを振り返るチャンスにもなります。

◎社内のキャリアプラン、職業能力体系図

人事労務担当者向けメンタルヘルスセミナー等で、人事がキャリア育成について勉強します。会社の組織を踏まえ、どう職業能力体系に組み込んでいくかを学べます。

◎人事・営業の理解

会社全体で、『コミュニケーション』『マネジメント』の重要性を共有することが大事です。メンタルヘルス対策や人事労務サービスも展開していますので、他の会社の社長様や人事の方たちとの交流が生まれます。そこで、他社がどういった取り組みを行っているのか、お互いに共有することができます。
更に、人事労務担当者向けメンタルヘルスセミナー等で、人事がキャリア育成について学びますので、自社を振り返る切っ掛けとなります。
是非、会社の社長様を中心とした発信体制を形成していきましょう。

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